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COLLECTION

2021 AUTUMN & WINTER COLLECTION TRAVELER'S JOURNAL

2021 AUTUMN & WINTER COLLECTION TRAVELER'S JOURNAL

 今回は新しいmatohuのショップ・アトリエ周辺の名所や、コレクションでお世話になっている職人さんたちを広くご紹介します。

東京名所四十八景 関口目しろ不動 昇斎 一景画 東京名所四十八景 関口目しろ不動 昇斎 一景画

大洗堰おおあらいせき

 かつて海の埋立地だった江戸は飲み水が課題でした。その上水の一つが神田川で、「大洗堰」で分岐して市中に流していました。往時は船を浮かべて遊んだ水の名所。今は面影しかありませんが、春には川沿いの遊歩道が、満開の桜で咲きみだれます。

関口芭蕉庵

 若き松尾芭蕉が江戸に下り、まだ「桃青とうせい」と名乗っていた頃、なんと大洗堰の番所でアルバイトしていたそうです。今もその場所に素敵な庭と庵が残っています。苑内の古い池に近づくと、蛙がポチャンと飛び込む音が聴こえてきました。(ほんとです!)

壺草苑こそうえん

 東京都心から北西へ一時間、青梅市にある天然藍染工房です。かつて青梅は藍染も盛んで、「青梅縞おうめじま」と呼ばれるストライプの生地の産地でした。壺草苑では、徳島の新居さんのすくもを使って、江戸時代と変わらぬ灰汁発酵建てをしています。若者たちも含めキビキビと働いている職人さんの姿は、清々しい気に満ちています。

川邊莫大小メリヤス

 メリヤスとは南蛮人が伝えた古い言葉で、ジャージー・ニットのこと。サイズなく伸びるので、昔から「大小莫し」と当て字で書きました。両国にはたくさんのメリヤス屋さんが集まっていますが、川邊莫大小は100年以上続く老舗。川邊さんの作る繊細で柔らかなメリヤスに惚れ込んで、毎シーズン使っています。

九十九里浜

 川邊莫大小の千葉工場の近くには、九十九里浜があります。広大な太平洋と見渡す限りの砂浜です。ただし長さは66kmですから、実際は約十七里だそうです。訪れた日は冬の強風と大波が荒れ狂う中、一人でサーフィンしている人がいてハラハラしました。

八王子ラーメン

 八王子に行ったらぜひご賞味いただきたい「ご当地グルメ」が、八王子ラーメン! コクのある醤油出汁に、生玉ねぎのみじん切りとチャーシューが乗っているシンプルなスタイルですが、玉ねぎのシャキシャキ感と、チャーシューのトロトロ感がからまって、くせになる味です!

文化・ファッションテキスタイル研究所

 八王子はかつて織物の街で、なかでもクリエイティブな機屋さんが「みやしん」でした。宮本さんの生地はパリコレで使われたり、海外の有名美術館に永久所蔵されています。 ’13 年から文化学園の教育・研究開発施設となっています。matohuでは最初のコレクションからお世話になっていて、いまでも新しい生地を開発してもらっています。

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