神話の時代から、さまざまな伝説に彩られた国。街を流れる斐伊川は「たたら製鉄」の砂鉄をもたらし、出雲平野を広げ、宍道湖に流れこみ豊かな魚介を養います。いまも悠久の時を刻むこの地に生きる人々や見どころを紹介します。
出雲に着いたら、まずは「大社さん」にお参りです。出雲では参拝の時に拍手を四回打ちます。いつもより景気いい感じで、ちょっと嬉しい。神楽殿のしめ縄は日本最大級、空に浮かぶ雲のようです。全国から八百万の神が集結する十月を、出雲では「神在月」と言います。いまも人々の心の中心にある神社です。
かつて出雲には四十軒以上の藍染屋がありました。いま一軒だけで筒描きを守り続けている長田さん親子の工房は、斐伊川の水を引いた高瀬川のそばにたたずんでいます。もち米の糊、藍、川の流れの自然の素材だけで作られる筒描きを拝見していると、昔と変わらぬ誠実なお仕事に胸がいっぱいになりました。
島根県のさまざまな民藝品をあつめた美術館。出雲きっての豪農だった山本家住宅の一部をつかって展示しているので、いまも個人宅の中にある不思議な民藝館です。展示品はもちろん、江戸中期のこの家自体がまさに民藝品! 塀に囲まれた入り口のアプローチもほんとに素敵です。
出雲はかつて「雲州木綿」の産地でした。その集散所として栄えた平田には、いまもその面影を残す古い街道が残っています。老舗の生姜糖屋さんや酒蔵に混じって、最近は町屋をリノベーションした宿やイタリアンレストラン、地ビール醸造所ができてきて、若い人たちにも人気です。
民藝運動に感動した若者五人が、戦後に河井寛次郎、バーナード リーチらの指導を受けて始めた窯元です。普段使いの現代的な器が大人気。とくに深い紺色「出西ブルー」は、食卓に美しく華をそえてくれます。その器を使う隣のおいしいパン屋さんのカフェにもぜひ行ってみて!
倉敷本染手織研究所で学んだ、出西窯の多々納さんのお母様が始められた織物工房です。本藍染に使う灰汁の灰が、そのまま陶器の釉薬になる無駄のない使われ方に、思わず納得。裏の畑で和綿を育て手紡ぎしたハンカチは、柔らかくてじんわり心に染みます。
出西地域でしか育たない、四百年以上の歴史がある伝統野菜です。生で食べられるほど繊維が少なく香り高く、ほとんど市場に出回らない幻の生姜です。手間がかかり後継者不足のため存亡の危機に。この生姜に出会い出雲に移住した小原さん夫妻は、自然農法で育てています。その情熱にピリッ!と感激しました。
職種:店舗販売 / 営業 / 生産管理 / パタンナー / デザイナー
正社員登用、給与は経験により相談。月20万円以上。
年齢性別不問。
厚生年金、健康保険、雇用保険等完備。交通費支給、賞与。
ご希望の方は、メールにて履歴書と職務経歴書をお送り下さい。
通過者のみ面接の返信をいたします。なお募集の職種は時期によって異なる場合があるのでお問い合わせください。
*学生のインターンは随時可能ですので、希望者は面接いたします。
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◇ matohuの理念
「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトに文化や歴史を大切にしながら、現代人の心に響く魅力ある「デザイン」を生み出すこと。それを深い「言葉」で表現し、共感者の輪を拡げて行く「場」を作って行くこと。
この3つを通して、多様で心豊かな世界をともに作り上げることがmatohuのプロジェクトであり、理念です。
◇ 仕事のやりがいと人間的成長
まかされた仕事を自分の創意で工夫していける環境です。1Fはショップ、2Fはアトリエになっており、デザイナーと直接話しながらアイデアを実現していけます。また文化、歴史など幅広い知識を学ぶ機会も多く大人の教養と礼儀が身につき、人間的にも成長できます。
人の心に彩りを添えるデザインを生活のなかに!を合い言葉にこれから世界に向けて発信するmatohuのスタッフを募集します。