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COLLECTION

2024 SPRING & SUMMER COLLECTION TRAVELER'S JOURNAL

2024 SPRING & SUMMER COLLECTION TRAVELER'S JOURNAL

 サムライシルクに導かれて、山形県庄内地方の鶴岡市を訪ねました。東京から飛行機でわずか1時間。日本海側の山形県です。 美しい田園風景に点在するのは、ここにしかない奥深い自然や信仰、歴史や食文化。ご一緒しませんか。

手のひら紀行 – 鶴岡 手のひら紀行 – 鶴岡
出羽三山 出羽三山

出羽三山

 「西の伊勢参り、東の奥参り」と言われたくらい出羽三山へのお参りは昔から庶民の憧れでした。修験道の聖地で、松尾芭蕉も『奥の細道』で訪れています。羽黒山は「現在」、月山は「過去」、湯殿山は「未来」を現わし、三山をこの順序でめぐると、人は新しく生まれ変わるといわれています。

精進料理 精進料理

精進料理

 羽黒山の頂にある「斎館」は、巡礼者が泊まったり精進料理をいただける参籠所です。ここの精進料理は、山伏が山に籠って生きるために、出羽三山の山菜やキノコや筍を、アク抜きして食べられるように工夫したもの。参道を登った後にいただくと、自然そのものを体に取り入れて清められるような味わいでした。

スイデンテラス スイデンテラス

スイデンテラス

 水田の中に浮かぶような建築物。プリツカー賞の世界的な建築家 坂茂(ばんしげる)さんが設計したホテルです。周囲を取り囲む水田では、季節ごとに稲が生育する姿を楽しめます。露天風呂に入った時に、月夜にカエルの声が聴こえてきて、白鷺が舞い降りてきました。 幻想的!

松ヶ岡開墾場 松ヶ岡開墾場

松ヶ岡開墾場

 明治維新後、旧庄内藩のサムライ三千人が開墾した桑畑と養蚕場。廃城となったお城の木材や瓦を運んで作られた蚕室は、現在は記念館やシルク未来館、サムライシルクのショップとして使われています。養蚕の歴史的建造物として、日本遺産にも登録されました。木の柱に触れると、先人たちの努力と心意気が伝わってきます。

ピノ・コッリーナ ピノ・コッリーナ

ピノ・コッリーナ

 松ヶ岡開墾場のすぐ脇にできた新しいワイナリーです。もともとサムライたちが開墾した桑畑だったところが、今は一面の葡萄畑に。松ヶ岡の新しい歴史の始まりです。レストランも併設していて、月山を眺めながら頂くナチュールワインは、もう最高の味わい!

致道博物館 致道博物館

致道博物館

 酒井家伝来の文化財、庄内の民俗資料、建築などを集めた博物館。とくに藩主の愛した庭屋敷や、江戸時代の古民家はおすすめ。そして圧巻は「祝いばんどり」のコレクション!荷物を背負う時のワラ製の背当てですが、嫁入り道具を背負うもので、デザインがどれも独創的。婚約者がお嫁さんのために作ったそうですよ。愛ですね!

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